グローバル化する航空界の現状を整理・分析し、進展する空の自由化に向けて、航空政策や空港産業の新たな戦略と将来のあるべき姿を追求した資料。2部構成で、第1部(第1章～第7章)は「航空のグローバル化」、第2部(第8章～第14章)は「空港ビジネスの可能性」と題してそれぞれ論じている。巻末に参考文献を付す。第1章では、iCAO(国際民間航空機関)加盟国航空会社の輸送実績推移、地域別航空会社費用内訳(人件費、燃料費)比率等のデータを踏まえ、航空マーケットの全体像を概説している。第2章～第4章では、欧米の代表的な航空会社の機材数等のデータ、ランキングのほか、規制緩和の推進と実態について記述している。第5、6章では、欧米やアジアにおけるLCC(ロー・コスト・キャリア=格安航空会社)の参入状況、スカイマークやエアドゥ等の日本国内での新規参入者の成長可能性について、第7章ではJALの破綻と救済について記述している。第8章～第12章では、航空・空港の組織構造や空港経営の財務要因、主要国における空港会社の運営状況を紹介している。特に、空港の民営化を実施したイギリスについては、地方空港や大都市圏空港を取り巻く政策動向、経営戦略等、空港運営の実態を詳述している。第13、14章では、日本国内における地方空港や大都市圏空港をめぐる現状について解説している。